インタビュー記録SPC-■■■-1
対象:SCP-■■■
インタビュアー:ワン・チャーリー博士
付記:インタビューはSCP-■■■のいる洞窟にて高性能カメラと高性能マイクを搭載したドローン、財団の備品である折り畳み式テーブルと椅子を用意した状態で行われました。
〈20■■-01-26〉
SCP-■■■:この飛んでいるものは何でしょうか?
ワン・チャーリー博士:あなたとのインタビューを記録するものです。害を与えるものではありませんので安心してください。
SCP-■■■:あら、そうなのですね。[微笑む]ここに来られてからのあなたは畏まっていますが。わたしも畏まるべきでしょうか?
ワン・チャーリー博士:私はインタビューの為に敬語を使っているだけです。あなたは使っても使わなくてもどちらでも構いません。
SCP-■■■:分かりました。ではあなたに、いえ、ワン博士に倣います。
ワン・チャーリー博士:よろしくお願いします。──の前に、少しだけ世間話をしましょう。ここにいるばかりでは息が詰まるでしょうし。
SCP-■■■:いいえ、大丈夫です。わたしは全てが見えていますし、全てを分かっています。よろしければあなたたち財団に起こった出来事をお話ししましょうか?
[3秒の沈黙]
ワン・チャーリー博士:例えば、どういったものでしょうか。
SCP-■■■:[6分に渡りセキュリティクリアランス3レベルの報告書をいくつか読み上げる]
ワン・チャーリー博士:[2秒の沈黙]どうやら本当に全てを知っているようですね。これらはセキュリティクリアランス3レベルの職員にしか閲覧できないはずの報告書ですが。実際に私たちの中の誰かに成り代わって閲覧したものではなく?
SCP-■■■:ええ、そうです。わたしは私利私欲の為に欺いたり陥れることはしません。そしてワン博士のおっしゃる通り、わたしは変化する力を持っていて、過去に職に着いていた時期もありました。けれど、今はする必要はもうありません。
ワン・チャーリー博士:ありません?どういう意味ですか?
SCP-■■■:わたしの役目は既に果たされたから。
〈記録終了〉